新築やリフォームを検討しているあなた、住まいの快適性を追求したい気持ち、よく分かります。
でも、断熱と遮熱の違いがよく分からず、どちらを採用すれば良いか迷っていませんか。
□断熱と遮熱、その違いとは?
断熱と遮熱は、どちらも外気の暑さ・寒さを室内に伝えないための技術ですが、熱の伝わり方を抑制するアプローチが異なります。
1: 断熱
断熱は、壁内部を伝わる熱の量を減らすことで、外気の影響を遮断します。
イメージとしては、家の壁や天井に断熱材を敷き詰めることで、外気と室内の温度差を小さく保つようにする、いわば家の防寒着のようなものです。
2: 遮熱
一方、遮熱は、日射を吸収せず反射することで、熱が室内に侵入するのを防ぎます。
日差しが強い夏場、窓ガラスに遮熱フィルムを貼ったり、白い外壁を採用したりするのも遮熱の代表的な例です。
日差しを直接遮ることで、室内の温度上昇を抑える効果があります。
3: 断熱と遮熱の組み合わせ
断熱と遮熱は、それぞれ異なる効果を発揮するため、用途に応じて使い分けることが重要です。
例えば、窓ガラスは光を通すため、断熱だけでは効果が限定的です。
そのため、遮熱フィルムやオーニングなどを併用することで、より効果的に日射による温度上昇を抑えることができます。
□用途別の適切な選び方
断熱と遮熱、どちらが重要なのか。それは、住まいの用途や構造によって異なります。
1: ガラスなどの透明な部分
ガラスなどの透明な部分は、断熱材だけでは、日射による熱の侵入を防ぐことは難しいです。
そのため、遮熱材やオーニングなどを併用することで、効果的に室温の上昇を抑えることができます。
2: 壁や屋根などの不透明な部分
壁や屋根などの不透明な部分は、断熱材で断熱性能を高めることで、光を通さないため、自然と遮熱効果も得られます。
特に冬場の寒さ対策には、断熱材による断熱性能が重要となります。
3: 適切な選択のために
断熱と遮熱は、どちらも快適な住まいを実現するために重要な要素です。
それぞれの特性を理解した上で、用途に合わせて適切な方法を選択することが大切です。
□まとめ
断熱と遮熱は、住まいの快適性を高めるための重要な要素です。
断熱は、壁内部を伝わる熱を減らすことで、外気の影響を遮断し、遮熱は、日射を反射することで、熱が室内に侵入するのを防ぎます。
用途に応じて適切な方法を選択することで、より快適な住まいを実現することができます。