これから家づくりを始めようと考えているあなた、ワクワクと同時に不安も感じているのではないでしょうか。
「家づくりで何を重視すべきか分からない」
「後悔しない家づくりを実現したい」
そんな悩みをお持ちの方へ、この記事では家づくりで重視したいことランキングをご紹介します。
□家づくりで重視したいことランキング
実際に家を建てている人・建てた人が重視していたポイントは、大きく5つに分けられます。
1: 収納
お部屋をすっきり見せるための収納は、もはや定番ですが、近年では東日本大震災以降、「もしもの時に備えた食料保管庫」の設置にも注目が集まっています。
非常時の持ち出し袋などを置ける玄関収納、非常食や水をストックできる床下収納も人気です。
2: 間取り・動線
家で過ごす時間が増えた昨今、家の中の心地良さ・動きやすさは外せないポイントです。
リビングを家族で過ごしやすい間取りにすると、心地良いだけではなく、節電効果も期待できます。
間取りを工夫して風通しを良くしたり、採光性を高めることで、電気などのエネルギー消費を抑える効果も期待できます。
パントリーや中庭などを活かすためにも、間取りと動線は重要な要素です。
3: 資金計画
住宅を建てる際には、ほとんどの人が長期の住宅ローンを利用します。
返済中には家族構成が変わったり、進学があったりとライフステージが変わることも。
そのようなライフサイクルコストを踏まえ、無理のない額でローンを組むことが大切です。
4: 耐震性
地震による被害は、エリア・土地・立地方角・構造によりその度合いはさまざまです。
地震発生の瞬間だけでなく、その後の生活にも大きな影響を及ぼすため、耐震性を重視する方が多いでしょう。
住宅を建築する前に必ず必要なのが地盤調査と構造計算です。
事前の地盤調査としっかりとした構造計算が実施されていることで、万一のときに十分な耐震性を発揮できます。
また、耐震性能が高い家づくりには、耐震性能を評価・表示する基準=耐震等級3であることが重要です。
地震以外の災害も頻発している昨今、耐震性・耐久性を兼ね備えた家づくりをすることが、命と暮らしを守るためにも求められています。
5: 家の性能
日本は「2050年までにカーボンニュートラルの実現」を政策として掲げており、今後ZEH水準が日本の住宅の最低基準になっていくでしょう。
ZEHとは、省エネ性能を高め、太陽光発電などでエネルギーを創り出すことで、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指した住宅のことです。
省エネ性能の高い住宅は、光熱費の削減にもつながり、経済的なメリットも期待できます。
□後悔しない!設備選びのポイント
新築完成後に「新築時にやっておけばよかった」と後悔する設備に関する失敗例は数多く存在します。
ここでは、住み始めてから後悔しないよう、皆さんが注意しておきたい設備に関するポイントをご紹介します。
1: コンセント
新築完成後、実際に住み始めてから「失敗した」と後悔する設備のポイントとしては、コンセントの位置や数に関わるものが非常に多いです。
家の設計を進める際に、設置する家具や家電のことをあまり考慮せず、コンセントの位置や数を決定した場合、家具・家電の搬入時に以下のような問題が発生する可能性があります。
・コンセントの位置が悪く、配線が剥き出しになってしまう
・コンセントの数が足らない…
・家具を配置するとコンセントが隠れてしまう
このような問題を避けるには、コンセントの位置を決める際、図面などに設置予定の家具や家電、インテリアを書き込むという方法です。
どこに何を置くのかがあらかじめ決まっていれば、どこにいくつのコンセントが必要なのかが明確になるため、上記のような失敗を防げます。
また、コンセント位置については、家電の使い方について具体的にイメージすることで、どの位置に設置すれば良いのかも分かってきます。
2: 照明
照明設備は、日々の生活に欠かせません。
しかし、この照明設備についても、実際に住み始めて不満に感じるポイントになります。
一般的に、住宅に取り付ける照明については、点灯と消灯を切り替えるのみの作りになっています。
しかし、場所によっては、点灯か消灯かではなく、明るさを調整できる機能があった方が便利に感じる場合があります。
例えば、リビングなどで落ち着いて考え事をしたいなどと言った時、煌々としたライトに光よりも、やや暗めの光の方が人は落ち着けます。
調光が可能な照明にすれば、そういった時に非常に便利に感じるはずです。
また、おしゃれな照明機器にしたものの、思ったよりも暗かった…、その逆に明るすぎた…と言った状態になると失敗に感じてしまうでしょう。
照明設備の明るさについては、あまりこだわりがないという方も多く、新築時に気が回らないケースが多いです。
しかし、実際に生活してみると、意外に気になってしまいますので、住み始めて後悔しないためにも調光機能をつけておくことをおすすめします。
3: 窓
窓は、採光や通風、眺望など、住まいにとって重要な役割を果たします。
窓の大きさや位置、種類によって、室内の明るさや温度、風通しなどが大きく変わります。
窓を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
・部屋の用途
・日当たり
・プライバシー
・防犯
・断熱性
4: 窓シャッター
窓シャッターは、防犯対策や日差し対策として有効です。
窓シャッターには、電動式と手動式があります。
電動式は、ボタン一つで開閉できるので、高齢者や体力のない方でも楽に操作できます。
手動式は、電動式よりも安価ですが、手動で開閉する必要があるため、体力が必要となります。
窓シャッターの選び方は、家の構造やライフスタイルに合わせて検討しましょう。
5: 宅配ボックス
近年では、宅配ボックスの設置が必須になってきました。
宅配ボックスがあれば、不在時でも荷物を安全に受け取れます。
宅配ボックスを選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
・大きさ
・容量
・セキュリティ
・設置場所
□まとめ
この記事では、家づくりの際に重視すべきポイントをランキング形式で紹介しました。
収納、間取り・動線、資金計画、耐震性、家の性能という5つのポイントを理解することで、後悔のない家づくりを実現できるでしょう。
また、後悔しないための設備選びのポイントについても解説しました。
コンセント、照明、窓、窓シャッター、宅配ボックスなど、新築時にしっかりと計画することで、快適で安全な住まいを実現できます。